みなみの反乱-1
みなみが自殺を図った…
俺がみなみに別れを告げた、次の日のことだった。
自宅で睡眠薬を大量に飲み、意識障害を起こしているところを俺が発見した。
♯♯♯
その日、みなみは朝から学校を無断欠勤していた。
もちろん、そんなことは初めてだった。
何度携帯に電話を入れてもつながらず、俺は嫌な予感がしてみなみのマンションへと急いだ。
まだ返していなかった合鍵で部屋に入ると、ベッドの上でぐったりと横たわるみなみを発見した。
『みなみ―――!!』
俺が慌ててみなみに駆け寄ると、苦しそうにか細く呼吸をしている。
『みなみ…みなみ!』
みなみは俺の呼び掛けにも応答せず、目は開いているものの、うつろで焦点も定まっていない。
『みなみ―――しっかりしろ!!ちゃんと目を開けろよ、みなみ―――!!』
耳元で大声を出し、揺すってみたが、みなみは力なくグラグラと俺の動きに遅れてついてくるばかりだ。
今のみなみは、素人の俺が見ても危ない状態のようだった。
俺は急いで救急車を呼んだ。
救急車を待つ間、みなみに呼び掛けを続けながら部屋の中を見回した。