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秘密〜出会い〜
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秘密〜文化祭〜-2

「ふあぁ〜」
あくびが出た。

そういえば夕べ遅くまでケータイ小説読んじゃったからな。

(眠いかも)

そう思ったら急に眠くなってきて…

(今日はこの後何にもないし、少し寝てから帰ろうかな?)

少し開いた窓から風が入ってきて、それが心地よく、私は机に突っ伏すと、すぐに寝入った―─




私は夢を見た。
美味しいケーキをたくさん食べる夢。
夢だとわかってるから、体重のコトとか気にしないで、心行くまで存分に食べまくった!

(あ〜幸せ〜)

私が幸せ気分のまま目覚めると

「おはよう、眠り姫」

私は暫くぼ〜っとした。

自分の部屋ではないコトに気付き、段々と頭が回りはじめ…

(ここは部室!?
そうだ、私部室で寝ちゃったんだ!)

そして、さっきの声を思い出した。

『おはよう、眠り姫』?

私が顔を上げると、そこに…

「陸先輩!?」

陸先輩が片ひじをテーブルにつき、手のひらに顎を乗せ、ニヤニヤしながら私を見ていた。

「いっいつからそこに!?」

「ん〜ちょっと前」
相変わらずニヤニヤしたままの先輩。

私は居心地が悪く…
「だっ黙って人の寝顔見てるなんて、悪趣味ですよ!」
私が前に先輩に言われたことを言ってやった!

「そうだよ。
知らなかった?」
にんまりと笑う先輩。

「…っ」
私はうまく頭が働かず、言い返す言葉が見つからない。

先輩は、うろたえてる私がおかしかったのか声を殺して笑うと
「じゃ、俺帰るわ」
っと席を立った。

「先輩、何しに来たんですか!?」
私が顔を赤くしてそう尋ねると

「暗室使おうかと思ったんだけど、また今度にするわ」
そう言って荷物を持ち、ドアノブに手をかけたとき、私の方に振り返り
「そうそう、よだれ出てたから、よく拭いとけよ」

「なっ!?」
私が慌てて口を拭うと、先輩は大声で笑って出て行った。

「先輩のバカ!!」
閉まった扉に向かって叫んだ。
「『バカ』って…子どもみたい…」
余計悲しくなった―─


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