SEXの条件・学級委員長 川崎静奈 C-9
セックスのテクニックなんてほとんど知らないのだろうが、それでも懸命に俺の肉体を貪ってくるしず。
俺はお前に、何を残してやれるんやろう―――。
「……あっ……ああっ……も…ダ…ダメ……」
しずの腰がガクガクと痙攣し始めた。
男にさほど慣れていないであろう硬く窮屈な肉裂が、俺をぐいぐいと締め上げる。
「……しず……しずっ」
俺はただ馬鹿みたいに、がむしゃらに腰を振って、しずの名を繰り返し呼んだ。
下半身がぶつかり合う音がだんだんとスピードを増す。
俺たちは複雑に身体を絡み合わせたまま、快楽の階段を一気に駆け登った。
「―――あっ!ああっ!――こ…壊れちゃ……う……ダメ……イ…イく…うっ……あんっ……ああっ…あああっ!」
しずの目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
―――しず。
ほんまに……ゴメン……。
俺は激しい罪悪感と共に、ゴムの中に罪深い己の性を吐き出した。
―――――――――――
事が終わった後のしずは、びっくりするくらいの素早い変わり身で、いつものオカンに戻っていた。
「――まぁまぁ……だったよ」
制服のリボンを結びながら、しずがなんでもないような顔で言った。
セックスの時と極端に違う態度に俺のほうは全然ついていけなくて―――ただ一言、
「……あほ」
と言うのが精一杯やった。
「今日のことはお互い忘れよ。―――それが今回のエッチの条件だから……」
しずは貼り付けたような笑顔を動かそうとはしない。