メルファ・人形残酷(?)物語3-2
その頃…
人形部屋に備え付けの電話機がコールした。
丁度、メルファは…
素っ裸のキディを天井から紐で吊り下げて、他の子供たちと拷問遊びを楽しんでいた所だった。
泣きじゃくるキディの口を無理矢理、ガムテープでふさいで電話に出始める。
「モシモシ?」
「よおォッ! オレオレ!」
「マァ、ディック!」
メルファの表情が明るくなった。
電話の相手は人形学校時代、授業をサボって一緒に遊んだ恋人のディック・マスターだ。
当時、男人形の中で人間に対しても容赦なく暴力を振るっていた札付きのワルだった。
今頃、電話をかけて来るなんて珍しい。
「お前の声が聞きたくなってよ、電話したんだ」
「私モ!」
恋人との語らいにメルファの表情は明るい。
「どうだい? 愚かな人間と、暮らしてよ」
「悪ルクナイワネェ。
優雅ニ贅沢三昧デ、最高ダシ」
その時…
「ウィアーンアーンアーンッ!! ミャーミャー! ミャーミャー!」
子供の泣き声がして来た。
チュピィの声だわ!
んもォ、こんな時ィ!
「ゴメーン! 又、後カラ電話スルカラッ!」
電話を切って、ガキどもを見てみる。
ゲーッ!?
何とチュピィ、頭がウンチまみれになっているではないか!?
又、何故!?
トイレが我慢出来なかったんだろう。
吊り下げられているキディが失禁したのだ。
周りの子供たちが鼻を押さえて呆然と立っている。
「コラーッ! 馬鹿キディッ!!」
鬼のような表情でキディに歩み寄る。
「ミャーミャー」
悲しそうな表情でメルファママを見つめるキディ。
口に貼り付けていたガムテープがめくれて、ヒラヒラと揺れていた。
ぶりぶりぶりぶり!
又、ウンチした!
「ミャーッ!!!!!!!」
逃げ惑う子供たち。
シャーッ!
オシッコまでも!
真新しい絨毯が!