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あの日教室で起きたこと―9ヵ月の軌跡―
【教師 官能小説】

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佐々の苦悩-3

    ♯♯♯



サッカー部のコーチとして練習に参加していると、生徒達の色々な話が耳に入ってくる。



まぁ、たいがいは男子高生達の、他愛もないエロ話が中心だが、その中には、由里子に関する話題も時々混じった。



俺は、由里子のことに関してだけは、大人気ないと思いつつも、軽く聞き流すことが出来ないでいた。



由里子と神木の話もそんな聞き流せない話の1つだった。



部員達の話によると、一時期、神木と由里子は恋人関係にあったようだ。



どうやら2人が1年の時、神木が試合中の怪我で入院したのをきっかけに、2人の付き合いが始まったらしい。



神木の怪我が治るまで、献身的に神木を支えた由里子の話は、当時サッカー部では有名だったようだ。



しかし半年程経った頃、毎日寄り添うように一緒にいた2人が、突然別れてしまったという。



不自然な話だったが、2人の親友の啓太やちなみでさえ、由里子と神木の突然の別れの真相は知らないようだった。



    ♯♯♯



その2人が今になって、再び仲が深まりつつあると…?!



由里子…なぜだ?!



そんなに神木がいいか?!



俺じゃ、お前を救えないってことか?!



そんな問いが、ここのところ、俺の頭の大半を支配していた。


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