狂気の朝-3
ひゃ…やめて、あっ―――ヤっ・・ダメ―――!!
指より太いものが通ったことのない私のそこが、パパのそそり立った黒いモノによって、むりやりこじ開けられていく。
んあぁぁぁ―――痛い―――イヤ―――!!!
かつて味わったことのない圧迫感と、体が引き裂かれるような痛みに体を硬直させ、私は叫んだ―――
「ギャ―――、やめて―――っ!!先生っ―――助けて―――!!!」
♯♯♯
俺は最寄り駅から走り続け、ようやく由里子の家の玄関前に辿り着いた。
朝から蒸した大気が街中を取り巻き、俺の全身から体力を奪っていく…
俺は自分の携帯を握りしめ、震える指で由里子の携帯に電話を掛けた。
玄関で着信音が鳴らないことを祈ったが、俺の祈りは一瞬にして打ち砕かれた。
由里子の携帯の着信音が、玄関ドアの向こう側で、持ち主の手を離れたまま、無常にも鳴り響いている。
このことが意味するもの…
蒸し暑さにも関わらず、俺の背筋がゾクッと震えた…
しかし、ここで立ち止まっている猶予はない…
クソッ―――!!ガンッ―――
鍵の掛かっているドアを腹立ち紛れに蹴飛ばすと、俺は玄関以外から家の中に入れそうな場所を探しながら、警察にも電話を入れた。
庭先にまわり、掃き出し窓を見つけると、近くにあった鉄製のガーデンチェアーでガラスをぶち破り、家の中に入った…
手早く一階を見回ったが人の気配はなく、この異様な静けさが、かえって不気味さを煽った。
その時、玄関ドアの横にある観葉植物の鉢植えの中に、由里子のベビーピンクの携帯を見つけ拾い上げた。