メルファ・人形残酷(?)物語-7
「私ハ、ダアレ?」
「ミャミャー!」
子供たちの元気で可愛い返事に、メルファママは上機嫌!
「私ダケノ、可愛イイ、子供タチ!」
「ミャミャー!」
「私ダケノ、可愛イ宝物!」
「ミャミャー!」
「可愛イ! 可愛イ!」
メルファママは上機嫌のあまり、子供たちをまとめて抱き抱えた。
身長約15aにも満たない小さな子供人形たちばかりなので、メルファでも軽く持てる。
安楽椅子に腰掛けると、子供たちはママの膝の上でハシャいだり…
ママの肩に座って足をバタバタさせたりした。
「ミャミャー!」
メルファの足元にまだ、1人残っていた。
キディと言う名の子である。
ピョンピョンと飛び跳ねながら両手を上げる。
だけど、ママは全然気付かない。
「ミャミャー!」
何度もママを呼ぶけれど…
まあだ気付いてくれない。
キディは段々と、涙をうるうるさせて…
「ウー、ウィアーンッ!!」
あーあ、とうとう泣き出してしまった!
「エ?」
泣き声に気付いたメルファは辺りを見回す。
誰が泣いてるの?
「ミャミャ」
メルファの肩に腰掛けていたルルが下の方を指差した。
自分の足元に目を向けると、いたいた!
絨毯の上で足をバタバタさせながら、泣いているキディの姿がある。
「キディ!?」
慌ててキディを手にしたメルファ
「ウィアーンッ!! ミャミャーッ!! ミャミャーッ!!」
「気付カナクテ、ゴメーン!」
笑いながらキディを強く抱き締める。
「ウィアーンアーンアーンッ!! ウィアーンッ!! ウィアーンッ!!」
メルファママも何度も何度も謝る。