……タイッ!? 第四話「暴きタイッ!?」-37
「今更しろっていうんですか?」
ティーシャツに顔を埋めながら唾液のシミを広げる紀夫。
「だって、中に出されたら……」
紀夫の脳内で膣内射精という言葉が甘く囁かれる。
「最後のあたりまで美奈子と生で触れ合いたいな……」
「そんな言い方……ん、でもいっか、あたし今日安全日っぽいし、でもちゃんと外に
出してよ?」
「うん。美奈子……」
白い喉に噛み付く紀夫に美奈子は甘い悲鳴を漏らす。それに発破された紀夫はさら
に腰の動きを早め、強引に、乱暴にねじ込むように回転をつけて突き上げる。
「やぁあん、すごい、すご……い、いぃ……いっひ……ひぃ……んわぁ……わぁ……
あ、あ、あ、やん!」
後に倒れそうになる彼女を抱き寄せ、唇を貪る二人。
「はむ、んちゅ、んちゅちゅ……ちゅるる……」
「じゅ、うぷ、んちゅ……はう……んぅうううう!」
しばしキスの夢中の二人は呼吸も忘れて唾液を啜りあうが、興奮のせいか息切れも
はやく、別れを惜しむように唇を離す。
「あ、キス……もっと……もっとお……」
何かに取り付かれた様子で彼の唇を求めだす美奈子だが、紀夫は意地悪く笑ったあ
と、美奈子の腰に手を回し……、
「なんか、きちゃうかも……すごい、すご……あ、やだ、怖い……たすけ……あ、ん
……く、くぅ……」
何度も何度も乱暴に突き上げる。
美奈子は手をぎゅっと握り締め、下唇を噛むも身体の奥から出る声に耐え切れず、
身体を波打たせながら快楽を享受する。
「あ、だめ、それ以上は……あ、あ、あぁ! んく……っ……はぁ……あぁ……ん
が!」
がくりと身体を倒す美奈子はそのまま布団に後頭部をぶつけ、下半身発の快楽と頭
部発の痛みに喘ぐ。
「だ、大丈夫ですか? 先輩……」
「だい……じょ……ぶ……じゃ……ない……かも……気持ちよすぎて……あたし、
も、だめ……」
美奈子はそれだけ言うとすっかり放心してしまったらしく、身体を投げ出して寝息
のような息を立て始める。
「先輩……」
身体を離した紀夫の先っぽからはまだ透明なままの液がドクリ零れ、彼女の露出し
た太腿を冷たく汚していた。
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「んぅ……あれ? あたし寝てた?」
初体験の余韻から目を覚ました美奈子はかけられていたタオルケットを剥ぎながら
身を起こす。
「オハヨ」
その一言に周囲を見るも、未だ夜は更けたままで雨も降り続いている。時計は一時
にさしかかっていたことに、今までの行為がたかが一時間程度の出来事であったと理
解する美奈子。