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…のサイン
【熟女/人妻 官能小説】

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…のサイン-1

ベランダを開け放てば、心地よい空気と日差しが入り込む。

中古だけど前よりは都心に近い住宅を思い切って購入した。
主人の通勤時間が半分で済むって事もあるけれど、私はこの陽当たりのいいベランダが気に入ってしまったからだった。


通りに面したマンションのベランダに洗濯物を干さなければならないのがどうにも恥ずかしくて…

みんなそうしてるものだから私もそうだったけれど、買い物から帰ってきた時なんかにふと見上げたら、風に揺れてる自分のところの洗濯物が全部下着に見えてしまうのだ。


とにかくその悩みは解消された。
このベランダなら陽あたりもいいし、玄関先から私の下着を見られる心配はなくなった。


そして今の私は物干し竿の左の隅に…
水玉模様の下着をピンチハンガーに挟んで引っ掛ける。

これは(今日はどこにも行かない)サインなのだ。



雅雄君の部屋はお隣の、このベランダに面した部屋にあって最初はこんな事とてもできなかった。

若くてちょっと好みの男の子がベランダを並べて住んでいるなんて夢にも思わなかったからだ。


がっくりきたけど、通りを行く人みんなに洗濯物を見られるよりはお隣さんだけの方がずっといいし、お互い様だから…

それで私は気さくな彼に洗濯物を干しながらご挨拶なんかしたりして…

ちょっと変かなぁと思ったけどベランダで長い間お話してるのもアレだし、こっそりお茶を飲みに来てもらったりするようになって…


こんな関係になってしまったのだ。

だって雅雄君って何て言えばいいのか、とっても熱い目で私を見てくれるんだもの…
若いから私が欲しいのかな?…なんて思えちゃって。


雅雄君は受験生で今度K大学に3回目の受験をする。

どうしてもK大学を出て設計技士になりたい雅雄君の夢…

私には何も手伝ってあげられないけれど、せめて私で良ければそういうモヤモヤっとしたものから解消されて勉強に集中してくれれば…と思ったりする。



主人ともたまにはするわけだけど、雅雄君って私にとっても恥ずかしい事してくれるのがうれしくて…

雅雄君にされる事は何でも恥ずかしくてうれしいのだ。


主人とならそんな事感じないし、すぐ終わってしまうんだけど…

夫婦って、きっとそんなものだと私は思う。


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