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Lesson xxx
【学園物 恋愛小説】

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Lesson xxx U G-4

私と先生は相変わらず学校では他人のふり。

そんな私達を南方先生は呆れたように見ている。

「あなた達って案外小心者なのねぇ」

「先生ほど大胆じゃないだけです」

全く、この人は…!

南方先生とは仲がよくなったって訳じゃないけどお互いの秘密を知ってる者同士の気やすさみたいなのがある。

「あら、私がその気になったらあなた達をかき回す事ぐらい簡単なのよ?」

先生はクスクス笑いながら挑むような視線を向ける。

「もう、そんな気もないくせに口ばっかりですね」

「試してみる?」

「早く学校辞めてください」

「ほんと生意気な子ね」

大きなため息をつくと私の肩をポンと叩いて歩いて行った。

今の南方先生が本気を出したら榊先生もさすがに揺れちゃうかも…なんて不安がよぎるほど南方先生はキレイだと思う。

一つ突き抜けたって感じの清々した雰囲気があって、元々魅力的なだけに無敵に近い感じだ。

南方先生の後ろ姿をそれとなく見送ってるといつの間にか榊先生が隣にいた。

「どうかしたのか?」

「南方先生が私達を小心者だって」

小さく笑う私に先生は憮然とした表情だ。

「理性があるって言ってほしいもんだな」

ベッドの上では無いけどね。

そう思うと可笑しくてたまらない。


「何がそんなに可笑しいんだ?」

「べーつーにー」

フンッと鼻を鳴らした先生は私の耳元で囁いた。

「俺は今ここでお前を抱きしめてキスしたっていいんだぞ?」

は?

「冗談でしょ!?」

「冗談かどうか確かめてみるか?」

不敵に笑って今にも私を抱きすくめそうな先生から思わず身を引く。

本気でやりそうだから怖い。

ここで私が先生のものだって知れ渡るのもいいかなって誘惑にかられそうになる。

けど、卒業まであと1年と数ヶ月。

あと少し我慢すれば先生との事も隠す必要がなくなる。

「もうちょっと…だよ」

私はそっと先生の手を握った。

「ああ」

先生も握り返してくる。

これからも、もっともっと先生と一緒にいたいの。

その時間が私と先生を強く強く結びつけてくれるから…。


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