Lesson xxx U G-3
「えっ…と…、先生が家に来た事と…私がすごいとか何とか…」
「それで何か問題でもあるのか?」
問題は…ない…かも…。
釈然としないけど首を横に振った。
「お前が心配してた彩の事は多分もう大丈夫だ」
えっ?
「もしかして…私が気にしてたから…先生の家に行ったの…?」
「まぁな」
さらっと返事をされて自分の嫉妬深さに顔が赤くなる。
「…ごめん…誤解してた…」
俯いて呟く私を先生が抱きしめてくれた。
「俺って信用ねーんだな」
「ちっ!違うよ!先生は…信用してる…。けど…」
「けど?」
「……私が自分に自信がないだけ…」
だって私は子供で先生につり合わないって気持ちがいつも心の片隅にあるから。
「わかってねーな」
ボソッっと洩らした先生の言葉に思わず顔を上げた私の頬が先生の手のひらに包まれた。
「もう、離さないって言ったろ?」
「ん…」
「一生だからな」
えっ?
もしかしてそれって…。
「プ…」
口を開きかけた私に先生の唇が重なった。
唇から伝わる先生の想い。
もう、私でいいの?なんて考えない。
私が先生でないとダメなように、先生も私でないとダメなんだよね?
ねぇ、これって約束のキスだと思っていい?
そう遠くない未来、神様の前で永遠の誓いをするって。