侍BOYS!!〜一番ヶ瀬高校剣道部〜No.2-8
「あー、その、じーさんに言われて来てみたんだが…」
「あ、はい!聞いてますはい!お待ちしておりました!」
叱られた子供のような顔をしていた小林であったが、笹岡の登場によりその顔は嬉々として輝きだした。
「…ほぉ〜ら森本。ちゃんと来てくれたじゃないか」
「…そうですね」
先程とは打って変わって、踏ん反り返る小林に部長の冷ややかな視線が刺さる。
「ささっ、コーチ、一旦職員室の方でお話の方よろしいでしょうか?」
「あ、はい」
そう言って笹岡と小林は道場を出ていった。
取り残された生徒6人。
惚けたような表情をその顔に写した先輩方3人を見ながら柊は、熱血と子供っぽいのは紙一重だな、なんて事を密かに考えていた。
続