幼なじみの法則@-5
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今日は火曜日!カテキョの日!!
あたしは急いでうちに帰り、シャワーを浴びた。
シャワーから上がると、新しく買った甘い香りのする洗い流さないトリートメントをつけ、ドライヤーで髪を乾かす。
健吾、この香り気づいてくれるかな、なんて思いながら。
健吾。あたしもう妹なんかじゃ嫌だよ....女の子として見てほしいの――――
ふと、ケータイが点滅している事に気がついた。
【不在着信1件 みっくん】
ありゃ、ドライヤーの音でバイブに気づかなかったかな。
すぐにみっくんに電話をかける。
プルル、と鳴って1コール目でみっくんはすぐに出た。
「あのさ、俺めずらしく勉強しようと思ってたんだけど。英語!
で、したら辞書がっこに忘れてきちまってて!
お前んち歯医者の隣だろ?いま向かってるから貸して!!」
そこで通話は途切れた。
え〜っ、なんて横暴なやり口....
まぁでもこっち向かってるって言ってるのに追い返すのも悪いし。
あたしは観念して辞書を持ち、家の外でみっくんが来るのを待っていた。
カテキョの時間までまだ2時間もあるし、みっくんは辞書渡したらすぐ帰ってもらえば良いし。
“そつがない”
陰で女子にそんな事を言われているのに。
あたしはその日、やらかしてしまった――――