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超最強嫉妬彼女
【学園物 恋愛小説】

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超最強嫉妬彼女 後編-9

「……公也」
「ん」
「ユウコって可愛いね」
「…そうだな」

優子もまた容姿端麗で男子生徒に人気だった。

言わば俺の女版が優子だ。


そんな優子だから当然、優子も周りから持て囃され、賛美の声を受けていた。

まあ、優子は俺みたくとっかえひっかえじゃなくて、ひたすら誘いを断ってきたんだけどな。



そして優子は俺と同じように女子生徒に僻まれた。


ただ優子が俺と決定的に違ったのは、優子はそれに耐えられなかったこと。


毎日毎日、男は寄ってきて、女は陰口を言う。


やがて優子は精神的に病んでしまった。


今は高校も辞めて、毎日引きこもっている。


「それで、唯一心を許せるのが公也ってわけね」
「ああ。俺と優子は昔からの知り合いだからな。たまにこうやって話をしに来てるんだよ」
「……そうなんだ」
悲しそうな顔をする花耶。

こいつも全く話がわからないわけではないだろうからな。

「お前ならそういうとき、教室でそういうことをやめさせるために叫んでたろ」
「うん」
「優子はそれもできない人間だったんだ」
「……」
「だから、今でも優子は放っておけない」
「……公也、あたし」
花耶がそう言いかけると同時に、優子が戻ってきた。

優子は三人分のお茶をテーブルに置いて、俺たちと向かい合わせに座った。

「……花耶さん、だっけ。本当に公也くんの彼女?」
「お前もしつこいな」

「…だって、公也くんが今更彼女を作るなんて」
「おかしいか?」
「おかしいよ」
「ふふ」
「花耶、笑うなよ」
「だって、みんなそう思うんだなって」
「うるせえな」
優子はしばらく黙って話を聞いていたが、やがて花耶のほうを向いて言った。
「花耶さん、あなたが公也くんと付き合っているのも驚いたけど…その…周りから嫌なこと言われなかった…?」
「言われたよ?」
きょとんとした顔で花耶は言った。
「……つらくなかった?」
「別に?私は気にしないから。公也に近付くなとは言ったけどね」
「……」
唖然とした顔をしている優子。


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