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超最強嫉妬彼女
【学園物 恋愛小説】

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超最強嫉妬彼女 後編-19

***


「おはよー」
「うぃーす」

今日も二人揃って教室に入る。

席につくと、俺の後ろでは早くも女子が花耶の周りに集まってきていた。


無理に力を使わなくても、こうやってうまくいくんだな、花耶。


俺はこっそり笑いながら一限目の準備を始めていると、後ろから肩を叩かれた。

「ん」
振り返ると、花耶ではなくクラスメイトの女。
「阿川くん、昨日、本藤さんの初めてを奪ったんだってね」
クスクス笑う女。
「ちょっ、待て…花耶お前!」
「ふふ…優しくしてくれてうれしかったよ、公也」
そう言ってニヤニヤと笑う花耶。
「てめえ!」
「これ宣言しとかないと、また公也を狙って女の子が寄ってくるんだもん」
「お前!だからって!」
「え!なになに?阿川、ついにかよー!うらやましい!」
「マジかよ!」
クラスの男達も集まってくる。
「お前ら!このクラスは朝から何て卑猥なんだ!」
「あはは!阿川くんがつい最近まで一番卑猥だったくせに」
「阿川!顔赤いぜ!」

「公也、私のカラダ、もちろんどの女よりもよかったんでしょうねえ?」
「うるせえ!!」



気付けば、花耶だけでなく俺までクラスメイトと仲良くなっていた。


ずっと一匹狼だった俺が。


これも、花耶のおかげなのか?

それは間違いなさそうだが、まあ何にしても、学校生活が一段と楽しくなった気がする。




花耶、本当にありがとう。





***


「花耶ー、学食行くぞ」
「あ、公也」
「ん」
「今日は…お弁当作ってきたの」
「マジかよ!」
「ほら、食べよう」
「おう!」
「はいどうぞ」
「……なあ花耶」
「……なによ」
「まさかこの白飯と梅干しだけ?」
「だったら何よ」
「いや…おかずは」
「失敗した」
「お前…作る努力はうれしいけどよ…」
「じゃあ、食べなくていいよ」
「いや食う!食います!」
「…もう!絶対練習して公也が今まで食べた女の作った弁当よりうまくなってやる!」
「いや長いし、よく噛まずに言えたな」
「絶っっ対!負けないんだから!!」
「……はいはい」





end


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