超最強嫉妬彼女 後編-11
今日はこのために花耶を連れてきたのだ。
花耶ならきっと優子も引っ張ってくれる。
俺と同じように。
その考えは間違いではなかった。
「……」
「優子、花耶といると、きっと楽しいぞ」
「公也くんも…今楽しいんだね」
困った顔の優子が小さな声で言った。
「ああ、花耶は本当にいいやつだ」
花耶の頭をポンと叩いて言った。
「……うん。あたしもこのままじゃだめだと思ってたから…もう一度頑張ってみる」
優子は確かにそう言った。
「うんうん!」
「…よろしくね、花耶さん」
「こちらこそ!」
優子の手は震えていたが、たしかに二人はがっちりと握手をしたのだった。