これって恋?-sideみっくん--2
バスん中からもう話しかけまくった。
「高遠!おかしちょーだい!」
「ねぇねぇ高遠」
「たかとー!」
高遠は少し混乱しつつ俺に接してくれてる。
まぁいままでこんなからみに行ったコトねーもん、そりゃそだわな。
でも....
高遠かわいい。
とまどってんのわかるけど、笑いかけてくれる。
まぢ。めんこい。
クラスのヤツらは俺の行動の意図がわかったようだ。
そのままジャマしないでクダサイね〜。
高遠はスキーもボードもしないらしい。
麓にあるベンチにかなこと二人で座ってる。
高遠....体育で見かけた限りでは運動系ダメそうだもんなー。
それすらかわいいけど。
やべ。俺バカかも。
でも高遠が麓で座ってるのは、からだ冷えないか心配ではあったけど好都合だった。
どこにいるかすぐわかるじゃーん。
滑り終わるとリフトより下にいる高遠のトコに行った。
かなこがあきれ気味にこっち見てるけどおかまいなし。
「みっくん何それ。どこでそんなもんパクッてきたの。てゆうかそれ目見えてんの?」
『あははっかなこそればっか!』
「や〜それがさー、ホント見えないんだよね!さっきからすげーこけてるし」
『うん。見てた見てた』
「えっまじ?すげハズかしんだけど」
―――ごめんなさいウソです。
や、確かに視界はあんま鮮明ではないんだけど、わざと大げさにこけてました。
だって少しでも気にかけてほしーじゃん?
見ててくれたんなら、こけ甲斐もあったっしょ。
視界不明瞭になる原因・中華屋に置いてありそうなお面を高遠に預けて、俺はリフト方向に向かった。
かぶせたのは....やりすぎだったかな?
まぁイィや。高遠が俺を意識してくれれば。