DMAI1-9
「ぶはっ!」
「どうしたのよ!」
「え、あ、おう。地図にはここが×印ついてるから、ここに何かしらあるわけだろ。でも上に何もないなら下かな?と思って」
「収穫は?」
「ないな………」
「私行こっか?」
「まさか。女のお前を行かせるわけには行かないだろーよ」
「そうだけど………」
「ん〜………もっかいだ!」
そう言い、大輔はオールを持って川底に潜った。
「………天才にはついていけないわ」
潜水で早くも底にきた大輔はオールをふりかぶった。そして勢いよく底にオールを突き刺した。
『ボコッ』
(ん?)
底はオールを跳ね返すかと思いきや、沈んだ。
『ゴゴゴゴゴゴ』
(なんだ………!?)
地鳴りのようなものがしたので、大輔は急いで上がった。
「おい!なにがあっ………!?」
「あれ………!」
陽子は目を見開き一点を見つめていた。 その視線の先には、水上に浮かぶ洞窟があった。
「なるほど、スイッチだったのか」
「死ぬかと思った………!」
「よし、行こうか」
大輔と陽子はボートを漕ぎ洞窟の中に入っていった。
『ドォンッドンドォン』
海戦はとても激しくなっていた。
敵船が見えると大砲の嵐。敵船と接近すると互いの船に乗り込み肉弾戦。
翔太は持ち前の運動神経を活かし敵を翻弄していた。のりは華麗なパンチ、キックをお見舞いしていた。
アムネシアは腰にまいてあった剣を使い戦っていた。翔太たちの船に乗っているアップたちもとても強かった。
戦い始めて20分ほど経ち、チェック軍はやや優勢だった。
1番隊は少し退いて、チェックたちの側近5人は部屋に入っていった。
翔太たち3人は引き続き応戦していた。
「ふぅ………」
「はぁ、はぁ」
「くっ………」
さすがに疲れが回ってきて3人の動きは少し鈍ってきていた。
『ドゴッ!』
「翔太!!」
海賊の蹴りが翔太の腹部に入り翔太はとばされた。
「ガッ………!ったく………キリねぇよい!」
「いいように動いてくれてるな」
「ん?」
翔太は海賊に、船の部屋の前まで蹴り飛ばされていたため、部屋の中の声が聞こえた。