あたし、恋してます。-1
あの宿泊学習から、2ヶ月が経とうとしていた。
毎日サムいけどがっこ行ってますよー。
勉強それなりにガンバってますよー。
友だちと休み時間置きにハシャぐのも楽しいですよー。
でも。
みっくんとは別になんにもなかったりして。
もともと話す関係でもなかったし。
ただ、ついつい目で追っちゃって....
朝、あたしの登校時間に比べてみっくんは毎日遅刻ギリギリの時間帯で来るのに、ぐーぜん下駄箱で会わないか気にしてる。
授業中、席はだいぶ遠いのに、つい目がそっちに行ってしまう。
休み時間、なにかあってこっちに来ないか期待してる。
なのに目が合うとつい視線をそらしちゃって。
あ〜っ!!なんなの自分!!
自分が自分じゃないみたいでもやもやする!!
「し〜ず〜く〜?」
『ぅわっ何!!かなこ!!』
「ヒトの話聞いてなさすぎ。そんなにみっくんにご執心かい。」
『っな!そんなコトない!!ないない!!』
「へ〜〜〜。あんだけ見つめといて?
雫さー最近、前よりメイクするようになったよね。つってもそれほどでもないけど。でも前はなんぼゆっても、のってんのかわかんないくらいのメイクだったのに。
髪型も毎日変えてさー、なーんか力入ってるよね〜。いままでコテなんか、朝からめんどいとかゆって使わなかったのに」
....さすがかなこ。親友なだけある。よく見てる。
てゆうか!あたしそんなあからさまだった!?
うわ〜....ハズかし....
「でも女の子はさ、恋すると自然とかわいくなりたいって思っちゃうモンだよね。
当たり前っちゃ当たり前の行動か。」
当たり前....
なんだかいままでのもやもやが解消された気がする。
みっくんのコト探すようになったり目が合っただけでドキッとする。んで思わずそらしちゃったりする。
だけどそれはあたしが意識してる証拠なんだ。
メイクも髪型にしても、あたし、みっくんにかわいく見られたいんだ。
大すきなんだ。みっくんのコトが。