あたし、恋してます。-2
あたしは最近の自分の挙動不審さをかなこに話した。
『かなこありがと!!なんかもやもやしてたのが全部なくなったかんじする!!』
「よし!じゃ告っちまえ!!」
『うん!!....てえぇ!?』
「何いまさらすっとぼけてんの?自覚したらもう行動あるのみっしょ!!」
『でも....』
「でもじゃない!!
雫はさーいっつも自分に自信なさすぎなんだって!!自分の何がそんなに不満なの!?」
何がって....
あたし別にかわいくもなんともないし、目立つ存在でもないし。
ここ2ヶ月、みっくんとも特別からみないし。もしかしたらあの時のは、みっくんの気まぐれとか、あたしの勝手な思いこみかもしれないし。
そんなコトをぶちぶち思っていると、かなこがあきれ気味にため息をついた。
うっ、ごめんなさいネガティブで....
でもかなこがゆってくれたアドバイスは、あたしのネガティブを一蹴した。
「あのさ雫。
雫、目が合うとそらしちゃうってゆってたよね?
とりあえず目をそらすとかはまず置いといてさ。
でも目が合うってコトは、それだけみっくんも雫のコト見てるってコトじゃないの?」
たぶんいま、あたしヘンな顔してる。
そんなふうに考えたコトもなかった。
ただひたすら目をそらしたコトへの自己嫌悪で....
みっくんも、あたしのコト少しは気にかけてくれてるってコト....?
『あ、でもかなこ、みっくんのコト反対気味じゃなかった?
その....みっくんが女の子好きになるの早いのはあたしも知ってるし....』
自分でゆってちょっとヘコんだ。
でもそんなあたしを見てかなこは笑った。
「まぁそりゃ親友としては心配もあるけど?
でもそれよりも、雫のコト応援したい気もちのが強いに決まってんじゃーん」
あたしとちがって明るい性格のかなこ。
誰とでもすぐに仲よくなる子だし、誰かを差別するようなコトもしないから彼女のコトをよく思わない子はあまりいない。
(男子と仲よくしてるのをひがむような女子くらい?)
とにかく行動力があって、“決めたらソッコー”てかんじ。
なにか決めても“これで本当にイィんだろうか....”なんてひたすら悩むあたしにとっては、ハッキリゆって、なんであたしとつるんでるのかわからない。
うらやましい、親友だけどアコガレな部分もあたしは持ってる。
それくらいかなこは誰にでも好かれるイィ子なんだ。
そんなかなこがめいっぱい応援してくれてるんだから、あたしもかなこの積極性、少しは見習わないとね。