彼女と私の恋愛事情!?1話〜私のコンプレックス自己紹介〜-1
どこから間違ったんだろうか・・・。
いきなり冒頭そんなことを思う私は相川 冬姫(あいかわ ふゆき)
どこにでも居る女の子・・・だと思ってた。
しかし私には最大のコンプレックスがある。
それは自分が男と間違えられることだ。
さっきも言ったように『ふゆき』という読みの名前だから男と間違えられることが多い。
別に名前だけならどうとも思わないだろう。
しかしそれは私の容姿を見たらわからなくもない。
なぜなら、私、胸が・・ないんです。
そして髪が長いのがあんまり気に入らない子なのでショートへアーにしていて。
さらに、スポーツ万能ということ。
それらのせいでよく男と間違えられる。
そんな私には・・・自称彼女がいる。
私が望んだわけじゃない。
ましてや告白されたわけでもないのに、何を勘違いしたのか、彼女のつもりで居る人物が居る
「冬姫ー」
ほら来た。
ちなみに、私はちゃんと女の子だといった・・・・・はず。
それなのに彼女は。
「嘘だよ!だって胸ないし、スポーツもあんなに万能で、男の子でしょ?」
さすがにそれは傷つきます。
彼女の名前は西村 千影(にしむら ちかげ)
勘違いが激しくテンションの高い子だと私は思う・・。(なにしろ彼女のことはよく知らないから)
そして私の目の前まで千影ちゃんが走ってきてにこーっと満面の笑みを私に向ける。かと思うと目の前で飛びつき
「やっと会えたー」
そう一言、言って抱きつく。
私たちは今、心ノ葉(このは)高校の2年生
「ああ、千影ちゃん・・。」
「ああもう冬姫!ちゃんは無しって言ったでしょ。私たち彼氏彼女なんだから。」
ああ、やっぱり誤解してる・・・。
正確には彼女彼女・・・そして気持は一方通行。
なんとかして、この誤解を解けないでしょうか?
そんな事をじっと考えていたせいか、ぼーっとしていた私を見て千影が心配そうに言った。