彼女と私の恋愛事情!?1話〜私のコンプレックス自己紹介〜-5
「何言われるか大体わかるもん、どうせ、私のことなんか好きじゃないんでしょ!」
「え、いや、ちょっと。」
「本当はずっと気になってたんだ、でも、私といるとよく困った顔してるから。」
自分では本当にそんな自覚なかった、でも千影ちゃんは私の微塵の変化も見逃してなかったみたいだ。
「今ちょっとだけ教室のぞいてたけど、私に気づく前までは楽しそうな顔してた・・」
そんなところまで・・・ああ、本当に千影ちゃんは私に恋をしてたんだ。
今になってはっきりと自覚する。
でも、私は女の子だ。
この恋は成り立たない。
私が男の子だったら、多分、千影ちゃんに惹かれていただろう。
もし、状況が同じ場合だったときはだけど。
でも、やっぱり伝えるべきだから。
「お願い、ついて来て。」
それでも千影ちゃんは断固として動こうとしてくれない。
「いや、行ったら終わっちゃうもの。」
そこにしびれを切らしたように真樹が来た。
「あんたが冬姫の自称彼女ちゃん?」
「自称?」
「そうよ、冬姫は女の子なの、といっても今までも男だって思い続けてたんでしょ?」
「だって、どっからどうみても男の子じゃない。」
やっぱりそういう風にしか見えてないのか。
「そりゃ冬姫がこんな格好するのも問題あると思うけど、あんた、好きな人がいなくなるのが嫌なだけじゃないの?」
「それは・・・。」
千影ちゃんが始めて押される
「好きなら何で信じてあげないのよ。」
その言葉を聞いたとたん千影ちゃんはハッとした顔になる。
そして、私のほうを見る。
「わかった・・・ついて行く。」
そして一言。
そして人気のないところで定番の屋上にでる。
さて、何から話したものか・・・。
そんなことを考えているとふと千影ちゃんと目が合う。