なにげない一日-12
「ああ、もうダメ。タイムオーバー」
「なんだよ、いいでしょ。この詩」
「あんた馬鹿でしょ! ホントにパクリじゃないの!」
「パクリでも書けっつったじゃねえか」
「もー! あんたなら、もっといいの書けるでしょ!」
「まあね。俺文才あるから」
「うっわ、自画自賛」
「その証拠に、ホラ」
「……なにこれ、すごくいい小説じゃない! 昨日書いたの!?」
「まあ、ね」
「うん、これすごくいい! さっきのふざけた詩より全然いいわよ! やる気だせば書けるんじゃない!」
「そりゃそうだよ。お前の無茶振りにもちゃんと答えてやってたろ」
「初めからやる気だしてよね、全く」
「……そしたら、お前と二人きりのこの時間がなくなっちまうじゃねえか」
「え? なにか言った?」
「べっつにー」
<雑談BBS企画「新1192作ろう小説で!」参加作品>