なにげない一日-10
「どうすんのよ! 締切日もう明日よ!」
「いいじゃん宇宙人襲来で」
「なんでそんなの書いてるのよ! もっとちゃんとしたの書きなさいよ!」
「ツッコミ待ち?」
「ああ、もう。あたしも馬鹿だったわ……。やっぱり最初のやつ載せるしかないのかしら」
「つか、あれ、そんなにダメだった?」
「ねえ、なんか書けないの? この際パクリでもなんでもいいからさ」
「パクリでもってお前……」
「明日までに一作品。アンタなら書ける!」
「だから最初のやつでさあ」
「あれはダメ。あたしのやつといっしょに載るのよ。もっと完成度の高いやつじゃないと」
「じゃあパクリで書いてやる」
「ていうか、あたしがあんたの小説を読みたいのよ……」
「ん、なんか言った?」
「な、なんにも言ってないわよ!」