侍BOYS!!〜一番ヶ瀬高校剣道部〜プロローグ-2
「くっそがあああ!!じゃあどうすりゃいいんだー!」
「別に普通に剣道部入りゃいいじゃん」
「…それで湘北になれるのか?」
「努力しろよ」
「きっついのは嫌だなー」
「甘ったれんじゃねぇ!!何がしてぇんだシュウは!!」
「まーまー。コタ、落ち着けって」
「苦労はしたくないんだ!!わかるだろ?!」
「じゃあもう死んじまえば?」
「……ハルぅ〜…」
「…いいか?シュウ。頂点に行くには、何事も努力しなければいけないんだ。どんな天才も1日にしてならずってな。わかるか?」
「…うん…」
「だからな、高校に行ったら苦しくても辛くても、頑張らなきゃいけないんだぞ?」
「…そうだよな…、よし!俺ら3人で頑張ろうぜ!!」
「…は?」
「何だコタ!どうかしたか?」
「何?シュウだけやるんじゃなくて、僕らもやんの?」
「当たり前だろ!」
「バカ言え!僕は嫌だ。今更剣道なんて」
「…オレも正直今更って感じかなー」
「そんなバカな!!俺らは3人で1つだろ?サコイチだろ?!」
「聞いた事ねぇしサコイチなんて」
「やろうぜ〜。コタぁ〜、ハルぅ〜」
「…」
「コタ、どうする?」
「…ちなみに、どこ行くんだよ、高校」
「…希望は…一番ヶ瀬…」
「いちばかせだぁ!?超弱小校じゃねぇか!!」
「底辺からのスタートで頂点へ…」
「何1人で妄想してやがんだ!!現実見やがれ!!」
「一番ヶ瀬かー…。底辺からのスタートかー…」
「ハルも何か言ってやれよ!」
「オレ、一番ヶ瀬の女子の制服好きなんだよねー」
「あぁ?!」
「何だ!!そうなら俺と一緒に一番ヶ瀬行って剣道するしかねーじゃねーか!!」
「何でそうなるんだ!!シュウもハルも意味わかんねぇよ!!まともなのは僕だけだ!!」
「でもコタ、剣道好きじゃん」
「えっ!!」