ハニードリッパー8-1
悔しくて眠れない…
ケイジは隣で眠っている。
ペンネさんやケンちゃんたち、ソファのところで飲んでいたが話し声が聞こえなくなったから眠ってしまったんだろう。
ここは夜になるとすっかり寒くなる。
くるまった毛布の中…
ケイジの体温はあったかかった。
私はそっとケイジの手を握ってみた。
[ ケイジ…ケイジったら… ]
ん?…と返事したけれど、まだ眠っている。
毛布の中、手探りで背中を向けて眠るケイジの股間を弄ってみた。
トランクスの上から指先がその丸くなった先端を捕らえた。
疲れて眠っている私の体を弄るのってこんな気分なんだろう…
さっき時計を見たら午前1時を過ぎていた。
メンバーたちはお酒を飲んで眠っている。
リタの声もしなくなった。
私の心に広がる厚い雲の要因はほとんどリタの影響なのだ。
その中には昼間、トラックの中で仲良くしようとしたリタにあんな態度をとってしまった罪悪感も含まれる。
そもそもあの女が私のケイジに気安く抱きついたり、キスしたりするからいけないのだ。
手の中のケイジは触ってる間にむくむくと大きくなり硬くなってきた。
本体は眠っている…
男の体って不思議だなぁ。
ここだけまるで別の生き物なんだ。
女だって本人の意志に関わらず下着の中でぐしょぐしょになっちゃったりする事はたしかにあるけれどそこまでいけば、半分がた本体もその気になってると思う。
私のケイジ…
先が太くてとってもいい形をしている。
ここへ来てから私は少しおかしくなってしまった。
子供みたいにケイジが構ってくれるまでグズグズと拗ねているのだ。
それでも…
私はこんな男がいい。