ハニードリッパー8-4
唇を求めてケイジの首に腕を回して抱きついた。
舌を絡め合って愛をたしかめ合うのだ。
シートの上は奥行きがないので、私の体は落ちてしまう。
んっ…あぁっ…
あぁんっ…
宿舎の中まで声は届かないだろう。
聞こえるほど声を出していたら相当恥ずかしい…
脚を置く狭いスペースに私ははまり込んでしまってお尻の方から突かれた。
狭いから動きが小さいけれど、その都度ポンコツトラックがギシギシ音を立ててエロチックな気分がたまらない。
毛布の中からそのまま出てきてしまったのでスキンを持ち出してない事に気がついていたけれど、私はもういいか…と思った。
こうして愛されていると他の事はどうでもよくなるから、私もたぶんダメな女なんだろう…
昨日もしたのに、ここに来てケイジに抱かれる事が嬉しくて仕方ない。
東京に帰るまでとても我慢などできやしないのだ。
[ んっ…もうダメ…
イク…イキそう… ]
トラックの軋みが激しくなって、お尻にあたる衝撃と局部を中心に体を突き抜ける刺激に気が遠くなりそう…
腰のつっぱりが急にガクンと落ちて私はシートの下に砂を掴みながらトラックの床に突っ伏した。
髪がトラックの床をこすりつけちゃって…
膣の中でぴゅっと暖かいものが噴き出た瞬間…
[ あんっ… ]
私の中からケイジがいなくなった。
腰からお尻の上にぴゅっぴゅっとあたたかいものがあたったけど、間に合わなかったのか少しは中に残ってる。
[ ケイジの赤ちゃん…
産みたいな… ]
私は口と脱ぎ捨てた下着でケイジの後始末をしてあげて、お尻の割れ目を伝って床に落ちたのを用心深く、テレビの殺人犯みたいに綺麗に拭いとった。
形跡が残してたら、たいへんな事になる。