Y先生の乙女な不安-10
「んん…っ…いたっ。」
小さな痛みに目を開けると、ハルが私の首筋を指で撫でていた。
「もういっこ。」
呟いて、耳の少し下に、再び噛み付いた。
「ぁっ…そんな上の方…」
ハルは時々所有印をつけたけど、普段見えるような場所につけたことはなかったから、いつもより恥ずかしくなる。
「嫌?」
「だって、見えちゃう…」
「じゃ、絆創膏でも貼れば?」
反対側の鎖骨を唇で挟む。
「こんなとこにバンソコ貼ってたら、間違いなくばれるけどねー。」
ハルは私の首筋を撫でながら、にやにや笑っている。
「…ハルの、意地悪っ。」
薄く目を開けて、なんとか睨みつけたつもりだった。
「…由希ちゃん、何それ。可愛すぎんだけど。」
だけどハルは私の視線をよけて、胸元にキスをした。
「ふぁ……っ…。」
服の上から軽く唇が触れただけなのに、私の身体はハルを思い出して熱くなる。
「…胸は、や…だめぇ…。」
「由希ちゃん、ここいじめられんの大好きだもんね。」
「違っ…ぁ、はぁ…っ」
ワイシャツの下から手を差し入れて、柔らかく胸を掴む。
「すげーどきどきしてる。感じてんの?」
「そんな、の…聞かないで。」
分かってるくせに…。
「言わせたいんだよねー、やっぱ。」
独り言のように言って、ブラジャーのホックを外す。
「ハル…。」
「好きなだけいじめてあげるから。」
ハルは、にやっと笑って直接私の胸に触れた。
「あっ…ぁ、はぁあっ…!」
ハルのごつごつした指が下から柔らかく掴む。
---ハルの温度が、私を狂わせていく。
「やっ、あ…ぁあん…。」
「由希ちゃーん、どうして欲しい?」
乳首の周りをわざとらしく這い廻り焦らす指。
中心で素直に硬くなるそれの上を時折布地が擦れて、もうおかしくなりそうだった。