SEXの条件・学級委員長 川崎静奈 B-9
「―――今度は……私がやってあげるよ」
私は身体を起こして、ヤマトの学生ズボンに手をかけた。
「……えっ?ええよ。無理すんなや」
慌てたように身体を起こそうとするヤマトを無理矢理仰向けに寝かせて、膝の上にまたがった。
ベルトを緩めて学生ズボンをずるっと下げると、黒いボクサーパンツの中央が硬く盛り上がっている。
下着の上からそっと撫でると、それは意思を持った生き物みたいにピクンと上下に動いた。
ヤマトにしてもらったことを思い出しながら、シャツのボタンを一つ一つ外す。
下に着ているTシャツをまくりあげ、思いきって乳首に唇を押し付けた。
ドキドキしながら小さな褐色の突起に舌を這わせる。
「……ん……っ…」
ヤマトの口から初めて切ない吐息が漏れた。
それと同時に、口に含んだ乳頭がピクンと硬く立ち上がる。
「……立った……」
ダイレクトな反応が嬉しくて、思わず見たままを口にすると、ヤマトが恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「……あほ……いちいち言わんでもええやろ」
「……だって…なんかかわいいんだもん」
答えながら、胸がぽわんと温かくなるのを感じた。
なんだろう―――。
この幸せな気持ちは。
自分のしたことに相手が反応してくれる喜び。
コミュニケーションできたという嬉しい実感。
そうか――――
セックスって、お互いの気持ちを伝える会話みたいなものなんだ。
それならば私は、ヤマトに言えないけれど伝えたい思いがたくさんある。
ヤマト……
私ね………。
どうしようもなく
馬鹿みたいに
アンタのことが――――。
私は立ち上がったヤマトの乳頭にキスしながら、下着にゆっくりと手をかけた――――。
END