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ハニードリッパー
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハニードリッパー7-2

タマネギ、ニンジン、ガーリックとローレルの葉…それにお肉。

それからカレーのルウと大きなお鍋。
お皿は大きめのペーパーディッシュにした。

それからナイフとシャモジ…

とりあえずこんなもんでいいだろう。

経費をなるべく浮かせて主婦の実力を見せつけてやるのだ。


私がスーパーで買い物している間、リタは何もしないでトラックでタバコを吸っていた。


ロッカーズがスーパーなんか似合わないというのだろう。

やっぱり気に入らない…


(何がそんなんじゃない…よ)


宿舎に戻って簡易カレーの準備をしだした時。
私はリタが言った意味を思い知らされる。


… … … …


練習はほぼ一日中続いた。

一日中というか、一旦演奏が終わってまた誰かが始めるとみんな流れるようについて行く。

休んで見ているメンバーもいる…

朝と同じように誰かが欠けていても演奏は続く。


こんな脈絡のない練習でいいのかな?…私が思っていたら、ケイジが抜けて来てキッチンでカレーを煮込む私に後ろからキスする。

[ だめよ、こんな時に… ]

やっとかまってもらえて私はうれしかったが…


リタが曲に合わせて踊り出す。
そしてケイジがライブで歌った曲を歌い出したのだった。



カーンと突き通すような声。

そして、その表情…


認めたくないけれど上手い。

ロックはよく分からない私も歌ってみたかったけど、はっきり言ってリタは場慣れていた。



[ 彼女…上手いね ]

私はわざと寂しそうにケイジにそう告げた。


[ ま…俺の前任者だからな ]


えぇ〜っ!


ケイジは以前、シードラゴンというバンドで歌っていたという。

そのシードラゴンで元々歌っていたのがリタで、彼女が抜けてケイジが入ったそうだ。


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