エリザベスドール6-4
「ゴメン…
君を大変な目に遭わせてしまった。
全て、僕のせいだ。
君は専門の病院に入院する事になった。
早く元気になる事を僕は祈ってるよ」
「…」
「新しいボーイフレンドが出来る事もね。
僕はもう…
君と別れなくちゃならない。
短い間だったけど…
凄く楽しかった…」
「…」
「さよなら…
キャサリン…」
ルークはキャサリンの手をゆっくりと離した。
すると…
キャサリンは無意識にルークの手をサッと掴んだ。
「キャサリン!?」
驚くルーク。
耳元にキャサリンの声無き声がした。
ルーク!
行かないで!
アナタと…
別れたくない!
「ヒュー♪」
近くで様子を見ていたシェリーは思わずニヤリと微笑んだ。
放心状態になっても…
キャサリンの魂がルークへの思いを強めている事をシェリーは実感したのだ。
シェリーはルークに言う。