恋心に、イエス!-13
「それは私のお願いだよ」
そう言った私に透サンがもう一度口付ける。そっと重ねて、ぺろりと唇を舐めた。それを合図みたいにして小さく口を開ければ、するりと入り込んだ彼の舌はもう自由だった。
あまい、あまい、あまい、キス。
私も一生懸命に彼の舌の動きに応えて、そうしてだんだんと夢中になっていく。
小さな水音をたてて離れた唇。ぼんやりと見つめていた彼のそれが、やわらかくゆるむ。
そうして私は、彼にねだる。
「ねえ、イエスって言ってくれる?」
「……もちろん、だよ」
きみの恋心に、心からのイエスを。