『声』-1
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浅い眠りの向こう
深い闇の向こう
蛙の声は
虫の声となり。
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うるさい
うるさい
うるさい
耳をふさいで聞こえないフリをする
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声に身を委ねて自分を失った。
甘美な共有を解かれ
中身をごっそり持っていかれたその残骸。
私は。どんなカタチをしていたのか、もう思い出せない。
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口を押え喉の奥を閉じ
懸命に飲み込もうとしたが
心からこじ開けられ
飛び散る壊れた感情。
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内なる声に従え。
自分で選んだものこそが輝く。
たとえそれが失敗であっても
自分であることの証になる。
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ぎゃーっ!
ぎょーぐえー!
トキならぬサギの声で目が醒め。
うん、まあ。最近そういう気分ではあるけどね。
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…ぴちゃん
魚が跳ねる
あぶくとなった
魚のこと玉
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名を呼ばわる声
影に隠れてやり過ごす
思わず笑ってしまって
かくれんぼは終了。
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