エリザベスドール4-2
「あんな女とは別れなさい。その方が、アナタの為よ」
「まっぴらゴメンだ」
「あーら、私の事ォ…
キライなのォ?」
「…」
エリザベスは馬乗り状態から、ルークの体の上でうつぶせになる。
大胆にもエリザベス…
「愛してるわ…ルーク」と言って…
ルークの唇に厚いディープキス。
更に顎、首筋などを舐め回したりキスしたりした。
優しく且つ、クールな笑みを武器にエリザベスはルークに迫る。
人形なのに、色気ムンムンのエリザベスだ。
思わずハートを撃ち抜かれそうになるルークだけど…
意を決して、エリザベスを払い除けた!
今だ!
ルークはスキを見て自宅を飛び出し、ジミーの家に駆け込んだ。
「人形が動き出した?」
「そう! しかも、喋ったんだ!」
「なーに妄想めいた事、言ってるんだお前?」
顔しかめるジミー。
ルークの今の話しだけど、チンプンカンプン。
ジミーにとっては、荒唐無稽のような事を聞かされたみたいである。
「本当だ! 信じてくれ!」
ルークは必死になって、何度も状況説明した。
しかしジミーには、理解出来ない状況だ。
「人形ばっかり扱っていたから、夢でも見たんじゃねえの?」
「違う!」
「じゃ何で、作りモノの人形が動く!?」
「分かんないよ!」
「分かんねえってどう言う事だよ? お前、24時間ずっと人形と一緒だし、動く理由ぐらい見当が付くハズだろう?」
「付かないよ!」
「それじゃあ、信用出来ねえよな」
「信用してくれよッ!!」
ルークはますます、興奮状態である。
まあまあ、落ち着けよとジミーはなだめる。
だけど…
しばし考えるジミー。