官能の城(2)-6
そして彼の一物は、一途な若者の心のように隆起しながら、
彼の下腹部の上でこれから始める少女との初めての経験に戸惑いながらも
その固さを増していました。
それは彼にとっての大人への旅立ちでもあるのです。
清らかで初々しく、
可憐なこの少女と今ここで身体が一つになるという思いが、
彼の心をかき立て、
彼の熱い血液が身体を駆けめぐるのです。
その思いが幼い彼の身体と心と決別して、
新たな青年として彼のペニスを太く固く硬直させるのです。
それが童貞のリチャードが、
マリアと言う処女の身体を貫く為の男への旅立ちなのです。
マリアも朝の陽が射し込む牛小屋の中で
リチャードに背を向けて素裸で立っていました。
その肌は眩しいように白く美しく、その朝日に輝いていました。
乳房は若い女性のように、
白桃のように初々しく彼女の胸の上で息づいているのです。
それは彼女にとって初めての異性に抱かれる羞恥心と好奇心で、
心はドキドキと激しく波打ちその瞬間を待っているのでした。
彼女は己の身体を、
このリイスという恋心を抱く青年に初めて抱かれると思うと、
頭の中がクラクラして目眩を感じてくるのです。
自然と彼女の身体は熱くなり、
彼女の下腹部はじわじわとした女のぬめりを感じて
彼女の白い太股を濡らすのです。
「いいわ、ルイス・・こっちを向いて」
「うん、マリア」
そのときマリアは眼を瞑っていました、
リチャードはそのマリアに近づき二人は初めて裸で抱き合ったのです。
暫く二人の若い肉体は立ったままで重なり抱き合っていました。
干し草の上に倒れ込んだ二人は見つめ合い唇を重ね、
お互いの舌を絡ませました。
リチャードの手がマリアの果実のような乳房に触れたとき、
マリアの身体は初めての経験に震えているのです。
そして、いくつかの愛撫と抱擁を繰り返したあと、
リチャードはマリアの身体を開き、
青年の雄々しく屹立したペニスは、
愛するマリアを見つめながら彼女のしっとりと濡れているマリアの膣の中に
入っていったのです。
「あぁっ・・」
と小さな声を漏らしながら
マリアは彼女の身体の中にリチャードを受け入れたのです。
彼女は初めての男性を迎え入れ、
初めは身体を貫くような衝撃を受け、
引き裂かれるような痛さを感じたのですが、
それが、次第に波が引くように遠のくのを感じるのです。
時の流れるままに、
いつしか二人は結ばれたまましっかりと牛小屋の中で抱き合っていたのです。
その静かな牛小屋の中では、
二人の近くでのどかに啼きながら牛が干し草を食べていました。