超最強嫉妬彼女 前編-3
本藤は席に着くと、すぐに俺の背中をつついた。
なかなか積極的な女だな。
それを見てクラスの女子も溜め息を吐く。
やっぱりか、と。
「名前は?」
俺の名前のことを言っているのだろうか。
「阿川公也」
「あがわきみや…?呼びにくいね」
「阿川、公也」
そりゃあ続けて読めば呼びにくい。
ましてや、名字はともかく俺の名前はちょっと変わっているし。
「公也ね、よろしく」
ずいぶんと馴れ馴れしいやつだ。
ちょっと意外な感じもしたが、特に気にもしなかった。
どうせ時間の問題だろうよ。
こいつも他の女と変わらず、すぐに俺に恋をする。
いや、もうしてんじゃねえかな。