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ハニードリッパー
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハニードリッパー5-4

[ こんな時間になっちゃったけど、お邪魔して良かったのかしら? ]

私がいうとそれぞれにくつろいでいたメンバー達は笑顔で迎えてくれた。

奥の長いソファの上でリタが寝そべって雑誌をめくっていた。


やっぱり来てたんだこの女…

こいつがいなければ私も来なかったかも知れない。


リタはこっちを見るとすぐにまた、私なんかに興味ないといった風に雑誌に目を落とした。


男たちを挑発するようなジーンズのハーフパンツから色気のない細い脚を付け根まで丸々出している。


それにこんな時間に化粧が濃い…

リタっていくつなんだろう?

私より少し若いぐらいに思えるけれど…


あぁ…いけない。
せっかくケイジに会えたのに私は心の中でリタを攻撃してばかりいる。

私みたいな女はケイジに限らず男に嫌われてしまうに違いない。


でも…
言っておきたいけど私は普通の女なのだ。


… … … …


合宿所の造りは楽器がセットしてある八畳か十畳…
ちょうど私が住む部屋ぐらいの部屋に仕切りを外した六畳ぐらいの二間。
それに狭いキッチンがついていた。


部屋の床はフローリングだけど板張りの縁側があるところを見ると、かつては畳敷きの家屋だったんだろう。


道路には面していたが藪に囲まれて隣家は見当たらなかった。
勝手口のような玄関はちゃんとあったが食料や荷物が積まれていて封鎖されていた。

隣家がなくて騒音の心配もないのに、なぜ雨戸を閉ざしているのかやっとわかった。

障子がないのだ。
そして周りの藪から虫が集まってくる。


こんな辺鄙な場所でもトイレは水洗だったからホッとした。

お風呂もちゃんとシャワーからお湯が出る。


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