秘密〜それぞれの想い〜-2
「何が?」
「お前こそ気になるヤツいないのかよ」
「それは言えないな〜」
「まぁ先輩、彼女さんいないんですか?」
えみが聞いた。
「いないんですね〜これが」
「コイツ、もう二年くらい彼女ナシ」
「え〜意外。
まぁ先輩モテそうなのに。
ねぇ?」
「うん!」
えみの言葉に、私は力強く首を縦に振る。
まぁ先輩は明るくて、優しくて、細身で手足とかスラリと長くて、ちょっと垂れた目が人なつっこそうで、高感度高いと思うんだけどな。
「ホラ、後輩からも人気高いみたいですよ、みー先輩」
陸先輩が言った。
「やったじゃない、まぁ。
これで、年下の可愛い彼女が出来るかもよ」
「それは、楽しみだ!
なっちゃん、えみちゃん、友達によぉ〜く宣伝しといてね」
楽しそうな、まぁ先輩。
「あはは、はぁい。
それで、みー先輩は彼氏さんいるんですか?」
えみが聞いた。
「私?私もフリー」
「え〜、みー先輩も?
意外!」
「ホント!」
みー先輩は明るくサバサバしてて、男女共に人気のある、頼れる姉さん!ってかんじ。
また、スタイルがいいから羨ましい!
「でしょ!こんな素敵な女をほっとくなんて、ホント世の中おっかしな奴らが多いんだから!」
「それを自分で言っちゃうからですよ」
ベシッ!
「まぁ、何か言った?」
「す〜ぐそうやって人を殴るんだから」
まぁ先輩が頭を押さえながら抗議した。
「まぁが失礼なこと言うからでしょ!」
「先輩がおかしなこと言うからですよ〜」
「かっわいくな〜い!」
「みー先輩より可愛げあります〜」
「どこがよ!?」
「全部♪」
「おかしなことを言うのはこの口か!?」
「ひててて…!」
みー先輩がまぁ先輩の口を左右に引っ張ってる間、陸先輩が聞いてきた。