背徳の時間〔とき〕B 前編-9
『真由花の音聞こえるね。』
「イヤっ、言わないで。」
真由花は和気のイジワルが悔しくて、その分腰の動きで和気を責め立てた。
ズチュ…、ズチュ…。
ズチュ…、ズチュ…。
腰を激しく上下させ、和気のものを自分のひだに激しくこすりつける。
『んぁ…いいよ。はんっ、まゆか…。俺、イキそうになってきた。』
和気のせつないため息を聞くと、真由花の中の母性が目覚め、さらに激しく腰をくねらせ、和気をもっと喘がせてみたくなった。
普段の真由花では想像もつかないほど和気の上で乱れ、汗で頬に髪を張りつかせたまま、夢中で和気のものに腰を打ち付けている。
「はんっ、はぁ――ん…わきさぁ…ん。」
『んく――っ、まゆかぁ…まゆか…すごい。』
「わき…さん、まゆ…かのなか、きもち…いい?」
『あぁ、ふぅ――っ。まゆかのなか…すごくいいよ。』
「わき…さん、まゆ…か、うれしい…。」
『あ――っ、ダメ…。そんなに締めつけるなよ…。』
「わきさん、このままイカせてあげる…。」
『うんっ。うんっ。まゆか…俺そろそろ、出そう。』
珍しく先に、和気の余裕がなくなり、奥歯を噛みしめながら、段々と昇りつめていく精の高まりを味わっている。
『あ゛―――、まゆかぁ…イクよ、イク――っ。』
ドクンッ、ドクンッ。 ドクンッ、ドクンッ。
和気は激しく腰を上下させるとガックリと果てた。
真由花を両腕で強く抱き、放出した精のあとの脱力感に浸っている。