背徳の時間〔とき〕B 前編-7
『ごめん、ごめん。真由花があんまりカワイイから、ついからかいたくなった。』と和気は笑った。
「もぅ…。」と真由花は怒ってみせ、そのまま和気の上にそおっと腰を下ろしていく。
「んあ―――っ。」
和気の猛々しい男の部分が、ゆっくりヌプヌプと真由花の中に沈められていく。
「は…はぁ――ん。わきさんのが、まゆかの中にはいってくるよぉ――。」
奥へ奥へと呑み込まれていく和気の男の部分が、狭い真由花の空間を押し拡げ、真由花のひだをこすり悦ばせる。
「ふぅん…あぁっ―ん。」
真由花は自分の中が、和気のもので満たされていく感覚をゆっくりと味わった。
そして真由花が奥まで和気を沈めると、満たされた気持ちからフワッと涙が溢れた。
『真由花、どうしたの?』
「和気さんが真由花の中を満たしてくれてるから…うれしいの。」
『うん、そうだね。今俺も同じこと考えてた。俺も真由花に包み込まれてあったかいよ。』
「キスして…。」
和気は首を傾け、そっと真由花の柔らかい唇に触れた。
ゆっくりと2人の温度を馴染ませるように、優しく真由花の唇の輪郭をなぞっていく。
和気が真由花の舌を絡め取り軽く吸ってやると、真由花の口の隙間からは甘い喘ぎが洩れた。
2人にとって、とても満ち足りた幸せな時間だった。
真由花は、いつまでもこんな時間が続いたらいいのに…と思った。