ハニードリッパー-3
ステージが終わってケイジのバンドは明日も出演する事になっていた。
こういったロックのライブとはまた違うのだが、私の仕事のように企画がひと区切りして反省会なんて雰囲気は全くない打ち上げ食事会に参加した…
メンバー始め、いろんな関係者にガールフレンドたちが大勢参加してたけどケイジの脇に座る私の事を誰も詮索しないし、賑やかな飲み会は何気ない生活の一環のように流れて行った。
私はどうやらケイジを通して奇妙な世界に迷い込んだようだ…
ケイジに連れられたままアパートまでついてきてしまった。
半分はあの頃のまま。
半分は今のケイジに抱かれるかも知れない期待…
ケイジはごく自然に私を抱き寄せた。
二人っきりになった今のケイジの部屋。
互いに唇を寄せて…
くっつける。
唇の柔らかな感触に滑らかで甘い舌。
連れ込む女の子ならいくらでもいただろうし、私は自然にケイジに連れ回されて同じベッドの上に抱き合っていた。
幼いあの頃なら同じものを食べて、同じ布団に眠って…
中学生になって高校生になっても、キスさえした事もなかったのに…
抱き合う指に力が入り、ただキスしただけで私はワンピースの布切れを脱がされて汗の沁みた下着を剥ぎ取られてしまう。
読み散らかしたロックの雑誌に無数のCD。
ロックスターの部屋は意外に男臭くて散らかっていた。
汗かいてるから…
イヤ…
立ったままで裸の私を愛撫する。
あっ…
乳房を吸われ…
そのしなやかな舌で舐め回されて体の芯が震え出す。
幼なじみのケイジに抱かれちゃうの?…
ケイジだからいいじゃない。
汗かいたままでも、女になってしまった私でも…
そのままベッドの上に押し倒される。