Lesson xxx UC-4
「ちょっと…先生ってば」
囁く私に構わず先生はパジャマのボタンを簡単に外す。
「だめだってば…」
先生を押し退けようとする私の手を制して胸元を開く。
鎖骨の少し下辺りに唇を押し当てられチクっとした刺激を感じた。
先生は同じ行為を数度繰り返すと満足そうに指でなぞった。
「先生…?」
ニヤっと笑って私を見る先生に急いで鏡を掴む。
あー!
ネックレスみたいに赤い印が連なってる!
「うわ…」
「お前は俺のもんだって印。俺を信じろ」
そう言って私を抱き寄せた。
「うん」
信じるよ。
先生の事。
私だから好きなんだって言ってくれた言葉を。
私も先生だから好きなんじゃない。
榊征也って人を好きになったんだよ。