心霊ファイル…怨み3-5
「何を言ってんのッ!?
お姉ちゃんは、目に見えない恐怖に怯えてるじゃない!」
「錯覚だよ錯覚!
精神的に相当のストレスを溜めているから、そう言ったワケの分からない事を考えるんだ!」
「なッ!?」
呆れた…
やはり真澄さんって、相当の唯物論者だって事が分かる。
超常現象の類なんて、一切信じていないのだ。
いないんだけど…
「歩美、吉岡杏里さんと連絡取れるか?」
「あの人に頼むんだね?」
「俺たちじゃ、どうしようもないだろう?
霊なんて類は信じないけど、仁美のあんな状態を見れば無視出来ないからな」
流石にお父さんも、目の前の状況を見れば霊の存在を信じざる得ないかも。
つづく