投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

……タイッ!?
【学園物 官能小説】

……タイッ!?の最初へ ……タイッ!? 91 ……タイッ!? 93 ……タイッ!?の最後へ

……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-34

「あーあ、ベトベト……なあ、あたしこのまま帰るわ。つか、皆にあわす顔無いよ……」

 はははと笑う綾はシーツを剥がして紀夫に放る。

「言っとくよ。でも綾、あのさあ……部活でも、もう少しうちとけてくれないかな……?」

「ああ、わかってる」

 綾は紀夫の頭を抱き寄せると耳たぶを痛い程度に噛み、

「あたしは変じゃないもん……」

「うん……」

 それだけ言うと綾はブラとショーツを正し、名残惜しそうに愛液の糸が伸びる結合部を「んくっ……」と呟きながら離し、身支度を整え始める。

 天高く上った陽射しがブラインドの隙間から差し込み、カーテンを開けると目が痛かった。

 センスの悪いジャージを穿きなおし、例の箱を元に戻すと、綾は手を合わせて「さき帰る」と舌を出して笑っている。紀夫は「まかせて」と手を振ると、彼女は元気良く廊下を走って行った。

 ――シーツ三枚、今から回せば帰る前には……。

 証拠隠滅に奔走する紀夫には、駆け出す音が歪な和音になっていることに気づけなかった……。

続く


……タイッ!?の最初へ ……タイッ!? 91 ……タイッ!? 93 ……タイッ!?の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前