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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-33

「あ、噛むなあ……きゃん……ふう、駄目……だって、すご、やっ!」

 短い呼吸が高音域に達したと同時にお互いにしがみ付く。

「ん、くぅ……」

 膣内部での肥大がピークに達すると紀夫の身体に戦慄が走る。

 溜めるに溜めた気持ちが尿道を走り、小便とは別の開放感をもたらし、綾の膣に膜ごしの熱を伝える。

「や、だめぇ……うくぅ!」

 綾は急に大きくなった逸物に驚きを隠せず呼吸を乱し、数秒無呼吸ですごす。しかしその間も快楽は待ってくれず、腰辺りから正体不明の突き上げを感じ、それに流されまいと紀夫を強く抱きしめていた。

 ビクンビクンと交互に身体を震わせる二人。まるで子供抱きかかえるような格好になり、ユニフォームの襟元に紀夫の涎がシミをつくる。そのいたずらっ子の頭を、綾はワシワシとかき乱している。

「あ、あぁ……あぁ……はぁ、はぁ」

「ふ、わぁ……あはぁ……はっ、はぁ……」

 マグニチュード七の局地的震災を堪えた二人は見つめあうことも恥ずかしくなり、汗びっしょりの頬をすり合わせることで、もたらされたものの度合いを確かめ合っていた……。

**――**

 抱擁をといたのは綾のほうから。紀夫がイタズラ心をだして彼女の耳朶を噛んだのが原因だ。

「調子乗りすぎだって……」

 ひっぱたかれることこそなかったものの、ヤンワリと胸を押す手の平が切なかった。

「綾?」

「ん、なんだよ」

 といってもそれは彼女なりの照れ隠しなのかもしれない。どういうわけか陸上部のエースは癖が強く、自分の感情にフィルターをかけてしまうらしい。

「気持ちよかったから……もう少し……」

 肩口に手を差し出すと握り返され、それでもピロートークを拒まれる。

「あたし、ベタベタするの苦手だし……」

「俺は好きだけどな……」

 懲りずに彼女のわき腹に手を伸ばす。

「あはは、くすぐったいって……」

「だって綾がさ……」

「駄目だって、もう先生帰ってくるかもしれないし、他の皆に知られたら大変だっつうの」

「あっ!」

 行為を終えてまだまどろみの中にある紀夫もようやく部活を中座していたことを思い出す。もちろん綾の看病といえば理由もたつ。実際擁護教員の裕子がいないのだ。もしものことがあった場合、自分がそれを……。その結果が何故セックスになったのかは別として。


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