……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-31
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「あん、やだ、ん、ふぁ、わぁ……、紀夫、お前、はげし、激しすぎ……」
コンドームを咥えたままの綾を押し倒し、大きな胸を右手で鷲掴みにする紀夫。彼は彼女のブラの肩紐に口を当て、股に両足を差し入れると股間の辺りを何度となく擦りつける。
「綾が、綾の……、柔らかいよ、キモチイイ……すごく……」
左手は紳士を装い背中をさする。ショートカットの髪を時折梳いては首筋を舐め、乾いた汗の結晶を奪う。
「な、なんだよ。お前もっと、そんな、ムードとか……」
「そんなこといったって……」
胸元に額を擦りつけたあと、そのままユニフォームを捲り上げずれたブラからこぼれる横乳にキスと甘噛みを繰り返す。
先ほどふやけるぐらいに彼女を弄った右手はジャージのズボンを下ろし、パンパンになったトランクスから愚息を取り出していた。
「お前の……へー……」
値踏みするような彼女の言い方に気勢をそがれるも、一度絶頂を与えたアドヴァンテージを踏まえればパワーバランスはイーブンのはず。
「さっきの綾、すごくエッチで可愛かった……」
耳たぶに舌先を這わせたあと、苦戦しながらもゴムをはめる。多少たるみが気になるも先端からは結合を望む我慢汁が虚しくこぼれている。
「綾、綾……あや……」
――挿入していいの?
言葉にすれば無粋な気がする。代わりに名前を呼び、距離にして十センチ、五センチまで瞳を近づける。
「早くぅ……来いよ……」
呼吸が重なり、頬がこそばゆい。キスを求める唇は窄んだり赤い舌先が伸ばしたりと、しきりに誘ってくる。
弛んだ部分が秘裂に触れ、そんな些細な刺激にも舌打ちする彼女。悪態をつく強がりはきっと照れ隠し。
クールな女性。一陣の風。そんな綾がどう乱れるのか? 責めて、責めあぐねるまで責めてその先を見たくなった紀夫は彼女と胸を合わせ……、
「ふっ、ぐぅ……」
「あ、ああん……きゅう……」
胸を張るような紀夫と丸まる格好の綾。下半身では、女へと侵入せんとする陰茎と、男を咥え込もうとする陰唇が団結し、交尾を促す。
「はいっちゃった……」
「はいっちゃったじゃねえだろ、入れたくせに……」
薄い胸板に両手を添え、涙目どころか薄っすらと涙をこぼす綾は自ら動こうとしない。紀夫はというと、デコボコとした綾の膣内部が脈動する度に射精感を堪えるのに必死。