……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-27
「変態……」
トロンとした目で見下ろす綾に怒りは見えない。代わりに戸惑いと期待の入り乱れる感情を眉と頬で表現しようとしていた。
「だって、綾のここ……ちゅぅ……美味しいから」
甘えるように彼女の秘部に口付け、蜜を音を立てて吸う。
「変態……」
見つめあいの敗者は綾。彼女は目を逸らすと、そのまま身体を投げ出すように開き、壁にもたれかかる。
「綾、あや……」
それを了解と取った紀夫は太腿から腕を解き、彼女の大切な場所をじっくり見ようと手を伸ばす。
太腿の付け根に手を添えて引っ張る。割れ目がヌチャリと音を立てて開くと、汗や脇とは別の、鼻につく匂いがした。
――オシッコ? いや、なんか、お酒? 違う。もっとこう、すごい感じの……えっと、チーズ? かも……しれない……。
発酵した乳製品のような匂いに近い。紀夫自身、チーズが嫌いでは無いから特に気にならないが、人によっては発酵食品全般が駄目ということもあり、もしかしたらそれが全ての原因なのかもしれないと一人納得できた。
「ふふふ……」
「な、なんだよ。やっぱり臭いか?」
「違うよ。ねえ、こんなこと聞いたらあれだけど、綾の元彼ってチーズ駄目な人?」
「? まあ、そうだなあ、確かチーズとか納豆駄目な奴だったし……」
「やっぱり……」
「なんだよ、一人で笑って感じ悪いなあ……」
「綾とその人はちょっぴり身体の相性が悪かったんだよ。綾が特別変じゃないの……」
「なんだそれ? なんか納得できないなあ……」
重要な部分を省いた説明に綾は眉間に皺を寄せる。けれど「貴女の秘裂は発酵食品のような匂いがします」などといわれて納得するとも思えない。
「だから……さ、んちゅぷ、ぺろぺろ……んれろ……」
「あ、ごま、かす……なあ……」
言葉の説明など最初から無理と踏んだ紀夫は実力行使に出る。
既に破瓜を済ませた秘裂は指で開くと、デコボコとした複雑な地形で彼の指先を出迎える。左の中指にたっぷりと唾液をつけてからゆっくりと侵入させる。
「ん、くぅ……やあ、入ってくる……」
今更抵抗も出来ず、かといって顔を合わせることも出来ない綾は枕とタオルケットを抱いて顔を隠す。その幼い様子のギャップを楽しみながら、紀夫はイタズラの手を急いだ。
指の第二関節まで忍び込ませるも、まだ奥は広い。薬指を入れても余裕がある。