……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-26
「きゃぅん!」
「きゃうん?」
秘所を舐られて黄色い悲鳴を上げるのは当然のこと。が、綾のようなクールな女子から漏れるのは意外だった。
「ん、いいだろ、別に……あたしだって女の子なんだし……、アソ……じゃない、脇にいきなりキスされたら変な声でちゃうっての……」
「そっか、ゴメン。もっと優しくするね……」
毛先にそっと舌先を触れさせ、吸い込むように唇で挟む。少し引っ張り、ねじるように回したあと、徐々に巻き取っていく。
「ん、くう、あ、なんか変なの……」
「はむ、ん、ほう? ま、我慢ひてよ……」
あむあむと咀嚼するようにしたあと、徐々に……、
「あ、まって、やっぱヤバイかも……」
凶行ならぬ淫行を止めたのは綾のか細い声。といってもそれは新たな燃料投下に過ぎず、紀夫は気にせずに舌先で湿り気を醸す場所を探り始める。
「あ、あぁ……! ん、だめ……」
陰毛ではない柔らかな触感、ヌメリ気のある肌。タオル越しでもわかる。
――綾のオマンコ……だ。
割れ目に沿って舌を走らせると両足がバタバタと動く。仕方なくそれを脇に従え、もう一度かぶりつくように大きく口を開けて彼女の陰唇に重ねる。
「あ、やだ、そこ、だめ、久しぶりすぎる……つか、あたし……」
錯乱する彼女は彼に脇を舐めさせているといういい訳も忘れ、両手で頭を押しのけようとしだす。
「なんで嫌がるの? これは検査みたいなもんでしょ。安心してよ。俺を信用して……」
閉じた割れ目を舌でなぞると次第に広がりを見せ、奥からとろりと蜜がこぼれだす。
――これが愛液……。
生理現象が生み出す体液など微妙な塩分とぬるりとした不快な手触りだけ。なのに愛欲という不確かな言葉で修飾することで虹色に変化する。
「綾の汗、美味しい……じゅずずず……、すごく、んごく、癖になる……」
ムッチリとした太腿に指を食い込ませ、背中を蹴る足にもめげず綾の恥ずかしい場所を責め立てる紀夫。
「ばかあ……やだってば……、ずるい……」
「綾の匂いは男をかき立てるんだって……、悪いのは綾だよ……」
「……っていうか、お前見えてるだろ?」
頭を拒む手がオデコを引掻き、そのままタオルをずらす。
「あ、あ……あはは……」
目を合わせるのが怖い。彼女が言い出したこととはいえ、そもそも何時人が来るのかわからない現状において愛撫をするなど常識の範疇外。