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『夏休み』
【エッセイ/詩 その他小説】

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『夏休み』-1



万緑と緑青と.。
風鈴の音はすっきりと。
縁側ですっかり忘却。
したいが…宿題はたっぷり。



夏休みはとうの昔に
なくなっているのに
ボーダーラインだけは覚えていて
末日は意味もなく焦る



隠れる場所もない畦道を
じりじりとあぶられながら歩く
雲頭のスパークと雷鳴
ヤバイヤバイ 急げ急げ



水底のような淡い蒼。
その中で僕らは熱をはらんで戯れた。
タオルケットからのぞくくるぶし。
彼女はサカナになり、僕は溺れていく。


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