由里子と弟-6
ユウは照れながら、自分の発射した青臭い汁をティッシュでぬぐい、ごみ箱に捨てた。
由里子もユウから受け取った新しいティッシュで、溢れた汁をていねいにぬぐい取った。
「ユウ、今日のことは絶対に2人だけの秘密よ。」
由里子はそう言って、口の前に指を1本立てた。
『お姉ちゃん、解ってるよ。』
ユウはもうあどけなさの残る少年の表情に戻って、ニコニコといつものように笑っている。
今の由里子にとってはユウの笑顔が救いだった。
ユウは素直に自分の部屋に戻り、発射の満足感からか、すぐに眠りにおちた。
由里子も下半身にけだるい痺れと心地よさを感じながら、目を閉じ眠りについた。
おわり